コスモスの道

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毎日が旅立ったら…

月曜の朝、出勤のため自宅を出た途端、ふと思った。これが旅立ったら、どんなに嬉しいだろうと。

 

「毎日が旅立ったらいいよね」は、「bp」という雑誌のキャッチフレーズだ。私の中では、旅行好きの心をつかむ名コピーだと思っている。

旅は、常に新しい風景に出会うことができ、出会いもある。とにかく、見知らぬ場所に行くという行為自体にワクワクするのだ。

かつて松尾芭蕉は、「月日は百代の過客」と述べた。確かに人生そのものが旅であるのかもしれない。なぜなら、どんな暮らしをしていても、日々何かしらの変化があり、何かしらの新たな経験ができるからだ。しかし、毎日旅していたいという気持ちは、実際に旅行したいということではなく、もっとワクワクできる時間を増やしたいという思いから生まれてくると理解した。そして、こうした思いを巡らす時間をもっと増やすことが、人生において大切だと思った。

 

会社勤めをしていると、本当に一週間があっという間である。しかし、旅をすると、訪れた場所の記憶が、確実に残る。それらは、自分の人生において、かけがえのない宝物になるのだ。

見知らぬ風景を見るのが楽しいと思える生き方を実践しようと、改めて決意した。

 

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ひとり旅 三江線乗車と大浜海岸 Part2

今日の旅の目的は、三江線の乗車の他にもう一つある。それは、益田市の大浜漁港を訪れることだ。


大浜は、益田市の東に位置するありふれた漁村。観光地でも何でもない。ではなぜここに行くのか?それは、かつて、この大浜漁港で「男はつらいよ」のロケが行われたからである。

大浜が登場するのは、「男はつらいよ 第13作 寅次郎恋やつれ」。この映画の前半では、寅さんが温泉津温泉から益田、津和野と旅をする情景が描かれる。その途中で立ち寄った大浜漁港の「大日霊(おおひるめ)神社」で、寅さんは傘を売るシーンがあるが、以前からこの場所がどこなのかが気になっていた。
手掛かりは、映画に出てくる「大浜海岸」と書かれたのぼり。検索して、この場所が益田市東部の大浜漁港であることを突き止めた。

 

大浜の最寄駅は、益田から松江方面に二つ戻った「鎌手」駅。下車したのは私と地元のおばさんの二人。大浜までは徒歩で移動する。国道をしばらく歩くと、海岸へ下る道が分岐する。その道を下り、大浜漁港に到着。海岸に突き出たこんもりとした丘の上に神社はある。

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境内はひっそりとしていて、ここでロケが行われたとは思えない。お参りをしてロケの現場を確認した後、益田の隣駅になる石見津田駅に向け、再び歩き始めた。

 

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ひとり旅 三江線乗車と大浜海岸 Part1

GWの連休を利用して、JR西日本三江線に乗車してきた。車窓からは日本の原風景と江の川の流れを堪能し、心の琴線に刻まれる体験となった。まずは三江線パートから。

 

三江線は、島根県の江津から広島県の三次までを結ぶJR西日本のローカル線。近年は乗客の減少などにより、廃止が議論されている。
私が三江線に初めて乗車したのは、高校1年生の夏。当時あった「山陰ワイド周遊券」を使い、播但線因美線、今は廃線となった倉吉線のほか、3段スイッチバック目当てに木次線と乗り継ぎ、最後に乗ったのが三江線だった。

以来、三江線にはこれまで5回乗っているが、何度乗っても飽きず、また乗りたいと思ってしまう。私が住む首都圏から遠方の地であるにもかかわらずだ。

なぜ三江線に魅かれるのか?それは、江の川にひたすら沿いながら、日本の原風景が続く素晴らしい車窓にある。

今回乗車した列車は、三次9:57分発の石見川本行き。狙いどおり、江の川がよく見える進行方向右のボックスシート窓側に着席できた。5月2日という連休の合間を狙ったこともあり、一両編成にもかかわらず乗客は10数名程度。

春にもかかわらず夏めいた好天のなか、列車は時々速度を落としながら、のんびりと走る。各駅での乗降客はほとんどなく、駅に着くたびに扉が開き、閉まる。古民家や石垣が美しい。ちょうど田植えのシーズンを迎えており、水を張った田を田植え機が動いていた。

石見川本では、次の列車まで約1時間半の待ち合わせ。「川本食堂」でカツ丼をいただく。石見川本から江津までは約1時間。途中駅の川平から、中学生の集団が大勢乗ってきて、車内は満員になった。
本当は江津の一つ手前の「江津本町」で下車し、江津の風情ある街並みを散策したかったのだが、降りるに降りれず断念。まあ仕方ない。

6回目の乗車となった今回も、三江線は期待通りの風景をプレゼントしてくれた。ぜひ、大勢の方に三江線に乗車して、その魅力を味わってほしい。三次の街や石見銀山をセットにした観光でも良い。この線は観光路線として、十分価値があると思う。

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死を想え!

死は、はるか先にある。しかし自分は確実に年を取り、死に近づいている。

 

 

誰しも、いつかは死に至る。死んでしまえば、もう何もない。世の中でいくら偉業を成し遂げても、死んでしまえば無意味である。
ならば、やりたいことは全てやろう。知りたいことは、好奇心の赴くままに調べよう。行きたい場所には、とにかく行こう。好きな人と思い切り話そう。人生で一番大切なのは、自分のために時間を使うこと。自分が死んだら何もできないのだから。
考えてみれば、自分がこの世に存在するのは、本当に不思議で、ありがたいこと。だから、自分が生きていることに日々感謝をしつつ、今日という日を楽しもう。明日からも、生きていて本当に良かったと何度も感じられるよう行動しよう。

死を想うと、自分の人生に感謝でき、生きていることが本当に楽しくなる。そうすれば、自分の存在価値も大きくなり、幸せな未来が待っている。

 

 

漂泊生活への憧れ

世界の国々を巡りたい。未知の風景を堪能したい。いつもワクワクしていたい。季節の変化を感じながら、自然とともに暮らしたい…。
でも今は、社会人という小世界から抜け出せないまま、読書、音楽、小旅行などにより、自分の心象世界の拡張に努める日々。そんな好奇心の遍歴過程を、徒然なるままに綴ります。

 

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